20230124
母がなくなった日も私は、ポケモンを朝ぼんやりとやっていて父に「お母さん、やばいかもしれない」といきなり部屋のドア叩かれたから「ええ?!」と言って急いで一階に降りてきてそして最後の最期母親が死ぬその瞬間までの特等席に座っていたのは私。
葬式に割引きいて入っててよかったあいネットが本当は泣きそうになりながらも細い声で立派に読み切った田中さんとの人付き合いで半分面倒に思いながら入っていたのを知っているのも私。
田中さんをちょと面倒な友人と思っていたのも私。塚本さんもちょと面倒な友人以下略。
ホームヘルパーのパート仲間がたくさん来て、茶髪のウェーブのショートカットの社員の坂本さんがペラペラ言っていたけれども「まぐママさんはいつも穏やかな人だった」その方の悪口を常に裏で言っていたのを知っているのも私。
衝動的に感情的なる癖を私も妹も持っているが妹のほうが粗暴で将来ワンチャン逮捕もありうるんじゃないかと思っていたことを知っているのも私。
親戚の集まり「妹ちゃんは車の営業か。まぐろどんさんは何してるの?」「レンタルショップでバイトしてます」で、遠方から来た宮司のおじさんが気まずそうに目をそらしたのは、私とタメのはとこ(会ったことない)がニートだからというのを母親からきいて知っているのも私。
某銀行の親戚も来ていたがその先代だかの夫婦が浪費家でその娘がうちの祖父から300万借りたのを知っているのも私。
「人当たり良かった」
「ふわふわしてた」
と言われていた母親が車の中でヒステリックに叫び強く子供に当たり、一度は清水港まで車で中学生の私を連れて飛び込もうとしたのを知っているのも私。
私、だけになってしまった。
「体言止めは美しい」
本当に?
一人暮らしの部屋に帰ってくる。一週間前の私と違い大病を患った家族はいないのでゲームを止める声をかける人はいないから16時間くらいやった。
終わり